
東京都豊島区の無職の女(34)=詐欺罪で起訴=の知人男性が相次いで死亡していた事件で、女が病院で睡眠導入剤を処方されていたことが捜査関係者への取材でわかった。5月に千葉県野田市の火災で死亡した無職安藤建三さん(当時80)や、8月に埼玉県富士見市で死んでいるのが見つかった不動産管理会社員大出嘉之さん(当時41)の遺体からは睡眠導入剤の成分が検出されており、埼玉、千葉両県警が関連を調べている。
埼玉県警はこれまで3回にわたって女を詐欺などの疑いで逮捕。女が複数の男性に結婚話などを持ちかけ、起訴内容以外も含めると、振り込ませた金は少なくとも約8900万円に上るとみている。
捜査関係者によると、女は以前から大出さんと交際しており、調べに対し、遺体発見前日の8月5日に一緒にいたことは認めているものの、「けんかになり別れた」などと死亡への関与は否定しているという。埼玉県警が大出さんの遺体の血液中から検出された睡眠導入剤を調べたところ、市販されていない成分のものだった。女は通院先の病院で睡眠導入剤の処方を受けていたこともわかり、県警は双方の成分が一致するか詳しく調べている。5月15日に千葉県野田市の自宅火災で死亡した安藤さんから検出された睡眠導入剤の成分についても調べを進める。
大出さんは遺体で見つかる前日に、インターネットの自分のブログに「今夜から2泊3日で(結婚)相手と旅行に行く」と記し、レンタカーを自分の名義で借りていたが、車内からは旅行のための着替えなどは見つからなかった。車内には練炭の燃えかすがあったが、大出さんが車での移動中に練炭を購入した形跡はなかったという。
女は昨年9~12月、静岡県の40代男性や長野県の50代男性から計320万円を自らの口座に振り込ませてだまし取ったとして、21日にさいたま地検に詐欺罪で起訴された。いずれも出会い系サイトに登録していた男性に結婚話をもちかけ、専門学校卒業のために学費が必要などと称して金を求めたという。女は県警の調べに、詐欺や詐欺未遂の容疑は認め、振り込まれた金は「ローンの返済や生活費に充てていた」などと供述しているという。 捜査関係者によると、07年8月に死亡した千葉県の70代の男性が約7400万円を、09年1月に死亡した都内の50代男性も約700万円を、それぞれ女の口座に振り込んでいたという。
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